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5つのパンと2匹の魚

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おもてなしはしつけから

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 私は小さいときから落語が大好きで、特に、古今亭志ん生さんが好きでした。今の落語では、柳家小三治という人の芸は名人級だと思っています。その小三治師匠が「ま・く・ら」(講談社)という本を出しています。その中にまさにこれぞ≪おもてなし≫という話を披露しています。小三治師匠が日本航空のスーパーシートというのに乗ったそうです。お昼時だったので、幕の内弁当が出ました。それをぜんぶ食べ終わってから、ふっと気がついてみたら、お醤油がついていました。あのビニールの小さな入れ物に入った醤油です。ふたを開けてその醤油をなめてみると、悪い味ではなかった。隣の人も、醤油に手つけずに残している。

 小三治さんの言葉です。『それください』って言いたかったんですけど、それを言う勇気がありませんでした。すると、片づけて持ってかれちゃうんです。捨てられちゃうんだろうな、あれ、もったいねえな、って思いました。それからあたしのを片づけに来たスチュワーデスさんに、『ちょっと、ちょっと』って、耳に口を近づけて、『アノー、こういうお醤油は、使わない人多いようですね、悪いですけど、もったいないから、集めてきてもらえません?』そうしたらね、こっちを決してはずかしめない、救いの言葉がありました。『外国旅行なさるんですか?』って、こう言うんですよ。こっちの自尊心をスッと上げといて、そいでホッとさせてくれる。さすがだな、って思いました。」

 そうしたら、その女性は、いそいそと小さなビニール袋に六つの醤油を詰めて持ってきてくれたそうです。彼の言葉です。「そういう心遣いがほんとに嬉しかったです。」ところが、その女性が、師匠の前にしゃがみ込んで、こう小声で言ったんですって。「師匠、私、郡山先生に、お習字を習ったのです。」何と、その先生というのは小三治師匠のお父さんだったのです。師匠のお父さんは自宅で書道塾を開いて習字を教えていたそうです。お父さんは、塾に来る子どもたちに、フスマを開けて、両手でちゃんと手をついて、「先生、どうぞ教えていただきとうございます」とあいさつをするようにしつけたのです。中には、言えなくて泣き出す子どもがいる。すると、「言えなければ帰んなさい。お母さんを連れてきなさい」と言いました。その日航のスチュアデスさんも、そのしつけの中で育ったお子さんだったのです。

 この話を読んで、「おもてなし」には普段の「しつけ」が必要だと気がつきました。箴言にも、こんな御言葉があります。「子どもらよ,今私の言うことを聞け、わたしの道を守る者はさいわいである。教訓を聞いて、知恵を得よ。」(箴言8:32~33) ハレルヤ!

 横浜カルバリーチャペル週報コラム「ぶどうの木」より。
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by carbondalle1996 | 2014-01-26 15:58 | 日記 | Comments(0)
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