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ガリラヤへ帰られた王

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さて、イエスはヨハネが捕えられたと聞いて、ガリラヤへ退かれた。(マタイ4章12節)

 イエス様が荒野でサタンの試みを受けたときに1つの事件が起こりました。それはバプテスマのヨハネが領主ヘロデ・アンティパスに捕らえられたという事件です。ヘロデ・アンティパスにはヘロデ・ピリポという兄がおり、その妻がヘロデアでした。アンティパスは兄の妻であるヘロデアを欲し、元々いた妻を離縁しヘロデアを兄から奪い取りました。バプテスマのヨハネは自分の兄から妻を奪ったアンティパスを公然と非難しました。その結果、バプテスマのヨハネはヘロデ・アンティパスによって捕らえられ、投獄されてしまいました。

 バプテスマのヨハネが捕らえられたというニュースを聞いたイエス様は、ガリラヤへ退かれました。この退かれたというギリシア語はマタイ福音書2章でヨセフが幼いイエス様と妻のマリヤを連れてエジプトへ行ったというギリシア語と同じ言葉です。エジプトに退いた理由は、ヘロデ王が幼子イエスの命を狙っていると知り、ヘロデ王の支配から逃れるためにエジプトに退きました。これが退くという意味です。もう1箇所、このギリシア語が使われている箇所があります。それはマタイ2章でヨセフがエジプトからイエス様とマリヤを連れて出てきたときに、ガリラヤの地方に退き、ナザレという町に行って住んだとあります。このガリラヤに退きというギリシア語も同じ言葉です。これはガリラヤへ帰ったとも訳せる言葉です。

 話を元に戻しますが、バプテスマのヨハネがヘロデ・アンティパスに捕らえられたと聞いてイエス様はガリラヤへ退かれました。しかし、このガリラヤとはヨハネを捕らえたヘロデ・アンティパスの領地です。ですからイエス様は決してアンティパスから逃れるためにガリラヤへ退かれたのではなく、むしろバプテスマのヨハネが捕らえられたという事件を神様からのサインとして受け止め、ガリラヤへ帰ったというのが正しいかと思います。

 それではイエス様にとってバプテスマのヨハネが捕らえられたという事件は、どのような神様からのサインだったのでしょうか。神様はイエス・キリストをこの地上に送る前に、主の道を供える者としてバプテスマのヨハネを遣わしました。バプテスマのヨハネの働きは、舞台で例えればそれは前座です。前座は主役が登場するまでのつなぎ役でしかありません。バプテスマのヨハネはメシヤ到来を告げる預言者として、その道備えをしました。しかし、今やバプテスマのヨハネは捕らえられ、いよいよ舞台のカーテンは上げられ、主役であるイエス・イリストが舞台に登場する時となりました。そしてイエス様はバプテスマのヨハネが活躍したヨルダン川ではなく、そこを退いてガリラヤ地方にある故郷ナザレへと帰ったのです。
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by carbondalle1996 | 2014-03-03 18:09 | 日記 | Comments(0)
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