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5つのパンと2匹の魚

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ゼブルンとナフタリの地

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 これは預言者イザヤによって言われた言が、成就するためである。「ゼブルンの地、ナフタリの地、海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、異邦人のガリラヤ、暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。(マタイ4章15節)


 新しい王がその務めを始める場所は聖なる都エルサレムではなく、異邦人のガリラヤと蔑まれていた場所でした。そこはかつてイスラエル12部族のゼブルン族とナフタリ族の領地であった場所で、当時はガリラヤ地方と呼ばれていました。紀元前8世紀に北イスラエルがアッシリアに滅ぼされ、イスラエルの民が捕らえ移され、代わりに異邦人がその地に移住したため、ガリラヤ地方はユダヤ人と異邦人が雑居する地方でした。そのためにユダヤ人からは異邦人のガリラヤと呼ばれました。

 バプテスマのヨハネはヨルダン川で宣教を始めました。聖書では、ヨルダン川は葬りと復活を意味していました。同じように聖書ではガリラヤ地方はサタンによって腐敗させられたこの世を象徴しています。王として来られたイエス様は、そのようにこの世の腐敗の象徴となるガリラヤ地方を宣教の拠点として活動を始められました。ゼブルン族とナフタリ族の地ガリラヤ。イスラエル12部族とはどんな歴史でしょうか。

 イスラエル12部族の祖先はヤコブの12人の息子たちとなります。ヤコブにはラケルとレアという二人の妻の他に、ラケルのつかえめビルハとレアのつかえめジルパとの間にも子供が与えられました。12人の息子全部の名前を覚える必要はありませんが、聖書の中で重要となってくるのは正妻の子であるレアとラケルの子供です。

 長男はルベン、次男がシメオン、三男がレビ、そして四男がユダ。この4人はヤコブの正妻レアの子供です。そしてもう一人の正妻であるラケルとの間に11番目にヨセフが生まれ、12番目の末弟がベニヤミンです。ユダヤ人にとって長子は絶対的な権威を持ちます。本来、長子の権は12人兄弟の長男であるルベンが引き継ぐべきものでした。しかし、ルベンは長子の権から外されてしまいました。それはルベンが父親ヤコブの側室に当たるビルハのところに行ってこれと寝て、父親の寝床を汚してしまいました。この事件がきっかけとなってルベンから長子の権は剥奪されてしまいました。

 12人兄弟の中で長男がその権威から外れてしまうと、次に権威を持つのは次男であり三男です。次男はシメオン。三男がレビ。しかし、この二人もまたある事件をきっかけに長子の権から外されてしまいました。その事件とは二人の妹デナがカナン人ハモルの子シケムにはずかしめられ、シケムは父親のハモルを通して正式にヤコブに娘のデナを嫁として迎えたいという申し出をしました。このときシメオンとユダは割礼の無い異邦人に妹を嫁にあげられないと言い、ハモルの一族はみな割礼を受けました。そして割礼を受けて痛みを覚えている彼らに対してシメオンとユダは剣を取って、その町の人々を全員殺してしまいました。ヤコブは創世記48章でシメオンとレビについて、「彼等の剣は暴虐の武器」だと非難しています。こうして次男のシメオンも三男のレビも長子の権から外されました。

 
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by carbondalle1996 | 2014-03-05 06:41 | 日記 | Comments(0)
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