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5つのパンと2匹の魚

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天国の国民

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 ルカ福音書に取税人ザアカイの記事があります。『取税人』というのは、税金取立て係で、レッキとした役人です。当時、ユダヤを支配していたのは、ローマ帝国でした。ローマ政府は、税金の徴収を『請負制』にして、ユダヤ人の中から徴収役の役人を雇って、税金を徴収させたのです。つまり、一種の≪汚れ役≫を雇って、自分たちは一定の金額を徴収すれば、もうそれでよしとしたのです。ですから、その≪汚れ役≫には、特典を与えました。つまり、ある一定額の税金を徴収したら、あとのプラス・アルファは、取税人の自由に任せたのです。そうすれば、なるべく多くの税金を取ろうとしますよね。

 取税人は、憎きローマ帝国の手先となって、同胞のユダヤ人から不当な税金を取り立てる『憎まれ者』として、売国奴、国賊、裏切り者、そんな風に人々から軽蔑され、ユダヤ社会からは罪人と蔑まれていました。ザアカイはその取税人の頭ですから、取税人たちを束ねていた存在です。大金持ちでした。そのようなザアカイにイエス様は声をかけました。「ザアカイよ、急いで降りてきなさい。今日、あなたの家に泊まることにしているから」とイエス様はおっしゃいました。するとザアカイは自分の今まで蓄えた財産の半分を貧しい人々に施してやり、今まで自分が不正をして人々から取ったお金を4倍にして返しました。いったいザアカイに何が起こったのでしょうか。

 心は目に見えない霊です。ですから心の貧しい者とは、霊である自分の心が満たされていないことを素直に認める者です。私たちは霊の心を満たそうと、お金や富や名誉、趣味や仕事、哲学や宗教書などいろいろなもので心の空腹を満たそうと努力します。しかし、霊は霊でなければ満たすことはできません。霊である心を満たすことができる唯一のものは霊である神様です。神様だけが私たちの霊である心の空腹を満たすことができるのです。

 ガリラヤ湖畔の丘に集まった群衆は、この世の基準では幸福から最も離れた人々でした。病を担い、悪霊につかれ、今日生きることが精一杯な人々。そのような人々に向かってイエス様は、「あなたがはた幸福です」と話しました。なぜならば、彼らは心に何をもってしても満たすことができないと認めた人々だからです。絶望の暗闇の中で生きてきた人々。もはや神様にしか頼ることができない人々。そのような群集に向かってイエス様は神の国を語りました。

 イエス様は「天国は彼らのものである」と言いました。それは別の訳では、「天国は彼らによって構成されている」というものです。神の国である天国は、実に自分の心にこの世の何をもってしても満たすことができない、神様以外にこの自分の心の穴を満たすことができないと告白する者たちです。そのような人々をイエス様は、「さいわいな人々」と呼んだのです。なぜならば、そのような人々の心にイエス・キリストは迎えられ、彼らは天国へ迎えられるからです。まさに天国はこういった人々によって作られているのです。彼らこそ天国国民なのです。あなたは天国の国民ですか?
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by carbondalle1996 | 2014-03-12 06:33 | 日記 | Comments(0)
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