ディズニー映画「アナと雪の女王」がアニメ史上最大のヒットとなり、日本でも主題歌の「Let it go」が社会現象となっています。映画の中でそれは「ありのままでいい」と歌われています。すばらしい訳に驚きました。Let it goは英語特有のフレーズで、相手が何か思い悩んでいる場合に使う場合が多く、「もういいよ、もう忘れよう」というニュアンス。直訳すると「it」を「go」させよう。ではこの「it」が何かとなります。実は「Let it go」の歌詞の中にたくさんの「it」が隠れており、歌詞の中に表されているのは2つです。
1つは「I could not keep it in」。keep it inは「心にしまう」という意味。私は「it」を心にしまっておくことができなかった。2つ目は、「I cannot hold it back anymore」。Hold it backは「秘密にする」という意味。私はもうこれ以上「it」を秘密にできない。そして主人公は「Let it go」と宣言するのです。「it」を「go」させようと。
「Let it go」歌詞の最後のフレーズは、「The cold never bothered me anyway」です。直訳すると「とにかくもう寒さが私を悩ませることはない」です。この「The cold」は彼女が持つ「Frozen」させる力を意味します。ですから「it」とはこの力を意味し、主人公はずっとこの力を隠し、秘密にし、心に仕舞い込んできたのです。そのような生き方をやめて、この力を「解放」しようと主人公は「Let it go」と宣言します。
私たちは辛い過去を忘れることができません。また過去に受けた心の傷をひきずってしまうケースが多々あります。そのような過去や傷を「Let it go」と「忘れる」ことはなかなかできません。イエス様はあなたの重荷をわたしのもとに持ってきなさいとおっしゃっておられます。ですから私たちは「it」を忘れる努力をするのではなく、イエス様のもとへ持ってゆけば良いのです。イエス様は私たちの代わりとなって、重荷を担ってくださいます。
本当の開放はイエス・キリストにあるのです。Let it go to Jesus!