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5つのパンと2匹の魚

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野の花を見なさい

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また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。(マタイ6:28-29)

 今度は、イエス様はそこにある野の花に目を留めて会衆に話されました。この花が何であったかはわかりませんが、ガリラヤ湖畔に咲いていた普通の花であったと思います。ですからこれを何か特別な花と限定する必要はありません。イエス様はそうした花がどうして育つのかを考えてみなさいとおっしゃったのです。働くことは男性の畑作業を意味します。また紡ぐとは女性の屋内での仕事を意味します。つまり花は男性や女性が働くように農作業や紡ぐこともしていないのに、こうして育っていますと言われました。

 またその美しさをソロモンの栄華と比較しました。イスラエル史の中で、ソロモン時代ほど豊かに繁栄した時代はありませんでした。「ソロモンの栄華」というフレーズは、格言となってユダヤ人に語り継がれました。ところが人間が到達できた最高の栄華であっても、そこに咲く野の花の美しさには及ばないと言いました。

 ソロモンの時代というのは、イエス様の時代から遡ること1000年です。誰もソロモンの栄華を見た者はいません。しかし、ここにおられるのです。イエス様は実際にソロモンの栄華をその目で見られました。ですからイエス様はっきりと「ソロモンはこの花ほど着飾っていなかった」と断言しました。

私が学んだ神学校でマタイ福音書を教えてくださった中沢啓介先生は、「イエス・キリストは、自然の中に表されている神の創造の神秘さと、歴史の中でドラマティックに展開された人間の誇りを対照させた。人の最高は、神の最低にも及ばないのである」と教えてくださいました。
by carbondalle1996 | 2014-05-14 05:46 | 日記 | Comments(0)
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