彼はこれらをそれぞれの群れに分けて、しもべたちの手にわたし、しもべたちに言った、「あなたがたはわたしの先に進みなさい、そして群れと群れとの間には隔たりをおきなさい」。(創世記32章16節)
兄エサウとの再会を前にして恐れるヤコブ。神様があなたを祝福すると約束したにも関わらず、神様の約束を信じきれない姿がここにあります。ヤコブは自分の智恵でこの場を乗り切ろうと、群れと群れとの間に隔てを起きました。これは1つは兄をなだめるためであり、もう1つは撃たれてももう一方が逃げるためです。考えてみるとヤコブの人生は、神様に従いたいと思いながら従えない人生だったのではないでしょうか。
その姿はそのまま私たちの姿として二重写しに重なります。私たちは神様に従いますと告白していながら、問題が襲ってくると、自分の智恵で問題を解決しようと考えます。問題の解決はイエス・キリストにあると教会では語りながら、教会から一歩外へでると世の人々と同じ行動をしてしまいます。大切なことは問題の解決ではなく、問題の意味を知ることです。その問題は神様が意味をもって私たちの前に置いたことを知りましょう。そして神様は見ておられます。私たちがこの問題をどう解決するか。神様は「その問題をわたしにゆだねなさい」とおっしゃっています。
創世記32章はヤコブのもっている問題の根本が解決される章です。あなたの問題を主にゆだねましょう。主はあなたの問題を解決することによって、あなたの中にある問題の根本を解決されようとしています。