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5つのパンと2匹の魚

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イエス様が引いた貧乏くじ

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するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、 「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。(ルカ2章13~14節)

 私は4歳の時に東京から埼玉に引っ越して来ました。家のすぐ近くにはみどり幼稚園という鉄筋コンクリートで建てられた綺麗な幼稚園がありました。私は母親に連れられてそこに行ったのですが、定員オーバーで断られてしまいました。あっちこっちの幼稚園に母は私を連れて行ったのですがみんな断られてしまいました。

 そのようなときに「来年4月から新しく幼稚園を始める」という噂を聞きました。それは教会付属の幼稚園です。私はその頃、その幼稚園は木造2階建ての古い家を教会が購入して幼稚園とした建物です。1階の6畳と8畳の居間を年中・年小組の教室として使用し、年長組は隣の台所が教室でした。日曜日はそこが礼拝堂に変わりました。

 今だったら幼稚園のバスが家まで迎えに来るのが普通ですが、貧乏幼稚園にバスなどありません。毎朝8時に母親が私を自転車に乗せて1kmほど走ります。そこは小学校の校門前です。そこに児童は集合し、毎朝幼稚園の先生が徒歩で迎えに来ました。そこから園児たちは手を繋いで幼稚園まで徒歩で歩きました。その道のりはとても遠く感じました。

 実際どのくらいの距離だったかとパソコンの地図で調べたら1.3kmとありました。大人の足で12分。おおよそ教会から秋田駅位の距離です。今になって考えると近いと思いますが、幼稚園児だった私はとっても長い距離に感じました。家の近くには鉄筋コンクリート建ての綺麗な幼稚園があるのに、何で私はこんな遠くて、貧乏な幼稚園に通わなければいけないんだ。自分は貧乏くじを引いたと思って、いつもみじめな思いをもっていました。ですから当時の私は、幼稚園に行くの嫌で嫌で仕方がありませんでした。

 しかし今は、あの貧しい幼稚園を卒園したことを、私は誇りに思っています。あの幼稚園に入らなければ私は神様に出会うことがありませんでした。幼稚園で降誕劇を行って、みんなで歌った「きよしこの夜」がずっと心に残りました。毎年クリスマスを迎えながら、子供の頃に歌った「きよしこの夜」を何処に行けば歌えるのかわかりませんでした。29歳のときに教会に行って、初めて「きよしこの夜」は教会で歌うのだと知りました。それから私は教会に通うようになりました。

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 私たちの人生の中で、何で自分はこんな苦労をしなければならないのだろうかと思うことがあるかと思います。しかし、後から振り返るとそれが大きな宝物だと気づくことがある。あなたは今どうして自分ばかりこんな貧乏くじを引かなければいけないのかと思っていますか?

 イエス様は私たちの罪の身代わりとなって十字架に掛かりました。それはまるで貧乏くじを引かれたようなもの。しかし、イエス様が貧乏くじを引いてくださったおかげで、私たちは救われたのです。あなたが引いたと思う貧乏くじも、十字架を見上げるときに尊い宝に変わります。神様はあなたを愛しています。
by carbondalle1996 | 2014-12-17 05:32 | 日記 | Comments(0)
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