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5つのパンと2匹の魚

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三四郎

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あなたがたはどう思うか。ある人に百匹の羊があり、その中の一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、その迷い出ている羊を捜しに出かけないであろうか。(マタイ18:12)

 私が中学校1年生の時の思い出です。夏休みに読書感想文を書くという宿題が出ました。私はそのとき夏目漱石の「三四郎」を購入して読みました。その当時、テレビ番組で「姿三四郎」ドラマが流行ったことと、教科書で「吾輩は猫である」を読んでいたからという理由でした。

 姿三四郎のようにかっこいい主人公が登場するかと思ったのですが、そうではありませんでした。熊本の高校を卒業し、東京帝国大学に入学した三四郎という青年の物語に、私は少なからずがっかりしてこの本を読んだ記憶があります。そして何よりも読み終わって、私は正直、全然内容がわからなかったことを覚えています。しかし私の頭に1つの言葉が残りました。それは「ストレイ・シープ」という言葉です。

 この小説は最後に「ストレイ・シープ。ストレイ・シープ」と主人公が口の中で繰り返している場面で終わります。ストレイ・シープとは英語で「stray sheep」と書き、「迷える羊」という意味です。これはマタイ福音書18章のイエス様のことば。そしてこの「ストレイ・シープ」という言葉が、小説「三四郎」を貫くテーマだったのです。今思えば、聖書を読んだこともない中学一年生の子供がわかるはずもない物語ですが、今は少しですがわかるようになりました。
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by carbondalle1996 | 2016-02-29 06:40 | 日記 | Comments(0)
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