もし彼らの言うことを聞かないなら、教会に申し出なさい。もし教会の言うことも聞かないなら、その人を異邦人または取税人同様に扱いなさい。(マタイ18:17)
ここで不思議なことは、イエス様がこのとき「教会に申し出なさい」と言ったとき、教会はまだ誕生していませんでした。教会が誕生するのはイエス様が天に昇って、弟子たちがマルコの家で祈って10日間祈り続けていたときに、聖霊が下ったことによって教会が誕生しました。ですからイエス様はこのときこれから起こることを前もって弟子たちに教えたと考えられます。この箇所が教会憲章と呼ばれるのはそのためです。
このとき間違えてはいけないことは、このときイエス様は兄弟姉妹との霊的関係を回復する方法としてこれを教えたのであって、罪を犯した人を教会から取り除く方法としてこれを話したのではないないということです。何かを行うときに、その人の目的がどこにあるかというのはとても大切なことです。
神様はどこまでもその人を赦して、救いたい。それが神様の心です。教会の言う事を聞かなければ相手が悪いから放っておけばよいではないのです。それはあくまでも罪を教会の中に入れることができないという苦渋の決断なのです。