今日4月18日は伊藤ハナ姉の召天記念日。元気だったハナさんが突然、容態が悪化し、土曜日の午後3時55分に天に召されました。その週の祈祷会では、「このままいけば百歳まで生きられるね」とみんなで話していたので驚きました。ハナさんが洗礼を受けたのは2013年6月15日。柴田先生が来秋されたときに、ハナさんの病室を訪問してくださり、そのときイエス様を救い主として信じました。人生の晩年にイエス様を心に迎え入れて、その後の2年間はそれまでの92年とは違う人生だったと思います。柴田先生がハナさんに病床洗礼を授けた時、ハナさんのことばが今でも心に残ります。それは「あーすっきりした!」ということばでした。
実は、私も洗礼を受けるまでにいろいろと思い悩み、洗礼を受けようか受けまいかと自分の中で小田原評定を繰り返していました。そのような私も宣教師先生から黙示録3章20節の御言葉を示され、イエス様に心のドアを開きました。その日も確か土曜日の午後でした。それから1週間後の1996年5月12日の日曜日にマーデール・バプテスト教会にてポール・ヒックス牧師より洗礼を受けました。そのときの私の心境もハナさんと同じ「あーすっきりした!」だったと記憶しています。
日本という仏教と神道が混在した慣習の中で、イエス様を救い主として告白することは、心の何処かに思いっきりが必要だったのでしょう。私のそのときの心境は、「清水の舞台から飛び降りる」というものでした。ですから飛び降りた途端、今まで悩んでいたことが嘘のようにすっきりした気持ちになれました。こんな気持ちになれるなら、もっと早く飛び降りたら良かったのにと思ったほど。
人生は出会いで決まるとは、ユダヤ人哲学者のマルチン・ブーバーのことば。イエス様に出会って、ハナさんの人生も大きく変わりました。92年間の人生は「死」に向かっての歩みだったでしょうが、残りの2年間は「生」に向かっての歩みとなりました。そして行く先のわからなかった放蕩から、天国というGOALを目指した旅路に変わりました。今、ハナさんは天国で栄光の姿になってイエス様と共におられます。天国での再会を楽しみにして、与えられた人生を喜びをもって歩みましょう。
“わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのところに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。” (ヨハネ14章2-3節)