人生で一番父と長い時間を過ごしたのは、私が東京の大学を卒業して秋田に帰り、車に乗って、父の出勤の運転手をするようになった頃だと思います。一代目の愛犬サランと共に毎朝、片道30分のデートをしました。母がすでに大和の礼拝テープを定期購入しており、それをかけながら運転しました。30分なので、二日で1回分。一週間でだいたい3回分メッセージを聴く事が出来ます。
聖書について、三位一体について、クリスチャン生活について、天国についてなど。大川先生の語るメッセージを父と共に聴くことで、父だけでなく私自身のこころの糧にもなっていたと思います。「父を救ってください。」と母と共に祈り始め、送り迎えも一年がたったころ、父の口から「そろそろ洗脳されてきた。」…父らしい言葉ですね。どうぞビックリしないでください。テープを繰り返し聞く事で、父の内側も創りかえられ、父の思考が自己実現から神実現へと変えられて行き、この世の領域から神様の領域へ移される準備が整って行きました。父は、自分の心がイエス様に向き直ったという事を言いたかったのだと思います。その後、父は母に連れられて特別伝道礼拝に出席し、不思議なように招きに答えて前へ出て行きました。
私は人生の節目、節目で父をがっかりさせた親不孝娘ですが、唯一、父の受洗に関しては、娘としての務めを果たす事が出来て、心から主に感謝しています。
最後に、約五年間、父の病の癒しのためにお祈りして下さった兄妹に、心から感謝しています。本人は天国にいるので代わりに家族を代表して御礼申し上げます。ありがとうございました。葬儀はこれから、まだまだ皆様のお祈りと助力が必要です。これからもどうぞよろしくお願い致します。
小西志保