アメリカ合衆国の将軍だったルー・ウオレスは、文学者としても知られていました。また、彼は徹底した無神論者で全米各地で講演して多くの人々に、神などいないと説いていました。あるとき、彼は数人の友人に、「キリスト教をこの世からなくすために、キリストを否定する本を書く」と誓いを立てました。それから5年、ウオレスは夢中になって資料を調べて研究し、実際にイスラエルにも行きました。アメリカやヨーロッパの有名図書館へも行き研究を重ねました。5年後、資料の山に囲まれてキリスト教撲滅のために第1章を書き始めました。
ところが、第2章にはいったとき、彼は突然書けなくなってひざまずいて叫びました。「我が救い主よ!我が主よ!」と。十字架につけられながらも、「父よ。彼らをおゆるしください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と祈ったキリストの祈りが、ウオレスをずっと悩ませ続けていたのです。キリストを信じた彼は、書きかけの原稿を捨てて、1つの作品を書き上げました。それがキリスト教最高傑作といわれる「ベン・ハー」です。彼は自分が体験した奇跡を、ベン・ハーという主人公に託してキリスト信仰のすばらしさを世界に発表したのです。
あなたが神様を否定するならば思いっきり否定したらいい。体全体で否定してかかるならば、神様は体全体であなたを受け止め、あなたに体全体で愛を注いでくださるお方です。たたきなさい。そうすれば開かれます。求めなさい。そうすれば与えられます。神様は真実なお方です。今日も神様はあなたを愛しておられます。