あなたはわたしの敵の前で、わたしの前に宴を設け、わたしのこうべに油をそそがれる。わたしの杯はあふれます。(詩篇23:5)
「ハエの季節」と羊飼いたちが呼んでいる夏がくると、羊の群れをハエが悩まします。ハエは羊の鼻の湿った部分に卵を産み付けます。ハエに卵を産みつけられた羊は、卵が返って蛆虫となり、羊の鼻の部分を這い回り、羊をイライラさせるだけでなく、狂ったように頭を木に打ちつけます。羊飼いはこうしたハエに悩まされる羊を知っていますから、羊の頭から鼻にかけて油を塗ってあげます。油を塗られた羊はハエから身を守り、ハエに卵を産みつけられる心配がなくなります。
ダビデはこのように羊飼いとして羊の一匹一匹に油を塗って守ってきたという経験がありました。そうした経験から真の羊飼いである主は、主の羊であるダビデの頭にも油を注いで守ってくださると詠っているのです。そして神様が油を注ぐとは、王様となる意味がありました。神様ご自身がダビデを王として油を注いでくださったという意味もここには含まれています。
「わたしの杯はあふれます」とは、私たちの杯がいつも主の祝福で満ち溢れるという宣言です。大川先生がこの御言葉にいつも立っておられます。ゆえに大和教会はいつも神様の祝福に満ち溢れ、日本で一番祝福された教会となりました。私たちも主を羊飼いとして信頼して歩むならば、私たちの人生という杯は祝福で満ち溢れるのです。