あなたの宝のある所には、心もあるからである。(マタイ6章24節)
大川先生が天国貯金というお話をしてくださります。大川先生のご両親は本当に貧乏な伝道者であったこと。しかし、いつも信徒さんのために祈り仕えておられたこと。大川先生はご両親の生活を見て、決してこの地上ではその労苦が報われることはなかったとおっしゃっておられます。でも大川先生自身はいつもこう証しています。私は両親が天国に蓄えた天国貯金を使って、今このように祝福に預かっているのですと。
大川先生のお母さんの証で私の心に残っているものは、先生のお母さんが亡くなられた葬儀でのお話です。その席に昔、長崎教会の宣教師先生が来られ「順番が逆じゃないですか」と涙を流されたこと。その宣教師先生ご夫妻は若い頃、長崎の教会に赴任したそうです。そこで信徒はほとんどいません。そのときまだ独身だった大川先生のお母さんは自分が働いてきた給料のほとんどを教会に捧げて、宣教師先生の生活を助けたそうです。そしてその話は子供であった大川先生とその兄弟にとって初めて聞いたお話だったということ。私はそのお話を聞いて感動しました。天国に宝を積むということが、少しわかったような気がしました。