ウイルソン先生はどうしてこんなに子供の救いに熱心なのでしょうか。現在、ウイルソン先生の日曜学校は世界中で働いています。そして約10万人を超える子供たちが先生の日曜学校へ通っています。どうして先生はこんなに熱心なのでしょうか。それはウイルソン先生自身が彼らと同じ誰からも愛されない、親から捨てられた子供だったからです。
ウイルソン先生は12歳のとき母親から捨てられました。両親は離婚し、母親は毎日お酒に溺れ、毎日別の男性が家に酔っ払って寝ているという状態。ある日、母親はウイルソン少年に「ここで待っていなさい」と言って息子を置いていなくなってしまいました。彼は母親の言葉を信じて、来る日も来る日も街の排水管の上に座って母親の帰りを待ちました。1日経ち、二日が経ち、三日が経ちましたが母親は帰ってきませんでした。彼の前を大勢の人々が通り過ぎました
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三日目に一人の男性が声をかけました。「Are you OK?」彼の名前はデイヴ・ラディネス。自動車整備工でクリスチャンでした。彼は暇だったわけではありません。家には白血病の息子を抱えて大変な時でした。ですから他人の心配などしている場合ではなかったデイヴが、私に近づき声をかけてくれました。食事は食べたか。お腹はすいてないか。すぐに家に電話して妻に食事を持ってこさせました。彼は私に「教会のキャンプに行かないか」と声をかけました。デイヴはキャンプの費用17ドル50セントを払って、私をキャンプに連れて行ってくれました。