(ヤッフォ門)
先週の大和教会の礼拝で日本基督教団代田教会の平野克己先生がメッセージされました。とてもすばらしいメッセージで私はどんどんメッセージの中に吸い込まれて行くような経験をしました。平野先生はこんなお話をしてくださいました。先生は国際基督教大学の卒業生であり、国際基督教大学というのは通称ICUというそうです。ICUとはInternational Christian University の略称です。しかしこの大学の学生さんたちは自分たちの大学を、愛着をもってこう呼ぶそうです。Isolated Crazy Utopia。隔離された、ちょっと変わった人々が集う、ユートピア。
この大学の学生さんたちは、一般の社会の中ではちょっと変わった自分であることに気付かされるそうです。でも社会では変わり者だけれども、このユートピアの中に入るとみんなが変わっているから自分が変わっていることに気付く必要がない。ユートピアだというのです。そして平野先生はこう言いました。教会というのも実はこのICUなのではないですか。クリスチャンはこの世の人の価値観と変わっていませんか。
私たちはイエス・キリストは復活したと信じます。ではそれを人々に伝えて行くとどうでしょうか。教会の帰りに家のブザーを押して、戸を開けてくださった人に「イエス・キリストはよみがえられました」と挨拶したら、どう思われるでしょうか。きっと頭がおかしな人が来たと思われて、ドアを閉じられてしまうでしょう。
私は平野先生のお話を伺いながら、自分がイエス様を信じて洗礼を受けたときのことを思い出しました。今まで一緒に馬鹿な遊びをしていた友人から、こう言われました。「モーセが紅海を分けたことや、イエス・キリストが復活したなんて本気で信じているの。頭おかしいんじゃないの。聖書は良いところだけ、道徳として読めばいいんだよ。」彼は日本の有名大学を卒業して、アメリカでMBAを学びに来ている優秀な学生でした。世の中から見たら、クリスチャンとはおかしな人々の集まりかもしれません。
この世の常識は進化論です。猿が長い年月を通して突然変異を繰り変えして人間となったと信じている世界です。人間は猿が進化したのではない。神によって創造されたのですと言えば、人々は笑うでしょう。それがこの世の常識です。若い男女が結婚する前に同棲生活することは姦淫の罪ですと言えば、人々は私たちをあざ笑うでしょう。
イエス様という門はこの世の常識から外れています。しかしイエス様はこの門を入りなさいとおっしゃっています。この門にこそあなたの救いがあります。
”君侯に依り頼んではならない。人間には救う力はない。”
(詩篇146:3)