イエスは彼らに言われた、「あなたがたのうちに、一匹の羊を持っている人があるとして、もしそれが安息日に穴に落ちこんだなら、手をかけて引き上げてやらないだろうか。 人は羊よりも、はるかにすぐれているではないか。だから、安息日に良いことをするのは、正しいことである」。そしてイエスはその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。そこで手を伸ばすと、ほかの手のように良くなった。(マタイ12章11~13節)
羊飼いにとって羊は大切な動物です。どれほどたくさんの羊を所有していたとしても、一匹の羊は尊い存在です。その一匹の羊が穴に落ちて困っているとしたら、今日は安息日だから明日助けてあげようと言う羊飼いはいるでしょうか。羊飼いであるならば、安息日であっても一頭の羊を穴から救いだすはずです。イエス様も同じです。右手のなえた人に向かって「明日私の所に来なさい」とは言えませんでした。なぜなら、イエス様にとってもその人は尊い存在だからです。
イエス様は「人は羊よりも、はるかにすぐれているではないか。だから、安息日に良いことをするのは、正しいことである」と言いました。これがイエス様の答えです。良いことをするのは、正しいことである。パウロはエペソ人への手紙でこう書いています。「わたしたちは神の作品であって、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのである。」
安息日であっても、安息日でなくても、私たちが良いことをすることは正しいことなのです。イエス様はパリサイ人や律法学者だけではなく、会堂にいた全ての人々にこの神様の真理を伝えたかったのだと思います。こう言ってからイエス様はこの右手のなえた人の手を癒されました。そしてイエス様は会堂を去りましたが、大勢の人々が着いて来たので、イエス様は彼らの病気をみな癒されました。
あなたは神様の作品であって、良い行いをするために神様によって創造されました。あなたの手は倒れた人を助け起こすためであり、あなたの足は助けを必要としている人の傍らに走り寄るためです。あなたの肩はくずれた人をにその肩を背負うためです。あなたは良い行いをするためにキリスト・イエスにあって創られたのです。