週の初めの日、夜明け前に、女たちは用意しておいた香料を携えて、墓に行った。ところが、石が墓からころがしてあるので、中にはいってみると、主イエスのからだが見当らなかった。(ルカ24章1~3節)
日曜日の朝早く、夜明け前に女性たちはもう居ても立ってもいられずにイエス様が葬られた墓に向かいました。イエス様が葬られたのはアリマタヤのヨセフという人が購入した洞窟でした。そこにはローマ兵二人でも動かせないような大きな石で入口を塞いでいました。そしてローマ兵が墓に封印を貼って守っていました。この封印はローマ帝国の印が押されていますから、これを破った者はローマ帝国への反逆罪として扱われます。ですからこれは単なる封印ではありません。ローマ帝国がその威信にかけて「この石は動かしてはならん」という石です。
ですから女性たちがイエス様の死体に香料を塗りたいと願っても、それは無理な話です。墓の前のローマ兵に追い返されるのは当然予想されることでした。ですから男性の弟子たちは、「そんな無駄なことはしない」とばかり動きませんでした。しかし女性というのは理屈抜きで行動するところがあり、そこが男性よりも優れているところだと思います。
ところが、女性たちがイエス様の墓に着くと、考えられない出来事が起こっていました。墓の番をしているはずのローマ兵はおらず、墓を塞いでいた大きな石は墓から転がされていました。理性や知識では到底考えられない出来事が起こりました。私たちがイエス・キリストを求めて、居ても立ってもおれず走り始めるとき、あなたの理性の番人はいなくなり、無理だと思われた常識の石は取り除かれます。神様があなたの道をまっすぐに整えてくださるからです。
イエス・キリストはあなたの目が開かれるために復活されました。あなたが今、常識や理性という覆いで真理が見えないのならば、祈り求めましょう。あなたの前にある絶望の岩、不可能という名の石は神様が必ず取り除いてくださいます。なぜならば、イエス・キリストはよみがえられ、今も生きて働かれているからです。