ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。(マタイ17:2)
この時の時刻については書かれていませんが、ルカ福音書では弟子たちは熟睡していたとありますから、夜中または夜明け前だったと考えられます。イエス様が祈っているのに弟子たちが熟睡していたというと、ゲツセマネの園での出来事を想像します。あのときもイエス様が熱心に祈っていたのに、弟子たちは寝ておりました。そのような夜明け前、弟子たちが目を覚ますとイエス様の姿が変わっていました。
「その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった」とあります。これはイエス様が栄光の姿に変わったということ。この輝きをシャカイナグローリーと呼んでいます。ヘブル語で「栄光」という言葉は「カーヴォード」です。しかしユダヤ教の聖典であるタルムードでは、一般に使う栄光と神様の栄光を区別するために、神様の栄光を意味するときは「シャカイナ」と呼びました。これは「留まる」というヘブル語のシャカンに由来しています。現在は、このシャカイナに栄光を意味する英語グローリーをつけて、神様の栄光をシャカイナグローリーと呼んでいます。