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5つのパンと2匹の魚

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無駄の中から大きなものが

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人は心に喜びを持っていると自然に顔に出るもの。先週2日の7時のニュースの冒頭でアナウンサーが喜びを抑えて挨拶する表情に、「おや?」と思った視聴者は多かったのではないでしょうか。番組冒頭で「今入ったニュースです」と断り、京都大学名誉教授の本庶佑さんがノーベル生理学・医学賞を受賞したことを紹介。私たちの顔は、心にある喜びを隠すことはできないものだと改めて知りました。

本庶佑さんの「教科書に書かれていることを信じるな」という言葉に励まされた若者が多くいる一方で、「教科書を読まないで、最初から信じないということではなく、教科書をしっかり読んで、理解して、その上でこれは本当に正しいことかと疑ってかかることが大切」と学校の先生方がフォーロー。まったくそのとおりである。本庶先生のことばを借りると「ネイチャーやサイエンスなどの科学雑誌に発表されている論文の9割は嘘で、10年経ったら残るのは1割。また教科書についても鵜呑みにせず、常に疑いをもって本当はどうなっているのだと好奇心を持つことが大切。論文など書いてあることを僕は信じない。自分の目で確信できるまでやる。それが僕の科学(サイエンス)に対する基本的なやりかた。」本庶先生は進化論についてどう考えているのか聞いてみたくなります。

 本庶先生は記者とのインタビューの中で、「基礎研究というのは無駄なんですよ。しかし、その無駄の中から大きなものが出てくる」と言っておられます。伝道も同じではないでしょうか。トラクトを配布したり、伝道集会で料理を準備したり、土曜すくーるで企画を立案したり。経費はかかるが結果が伴いません。こんなに生産性の無い無駄と思えることはないでしょう。しかし、本庶先生のことばを借りるならば、「その無駄の中から大きなものが出てくる」のです。私たちが救われたのも、先人たちの大いなる無駄の中から出てきたのではないでしょうか。

 イエス様も無駄と思える働きをたくさんされました。一番の無駄は人類の身代わりになって十字架に架かったことでしょう。これ以上大いなる無駄はありません。しかし、その無駄の中から大きなものが出てきました。その一人である使徒ヨハネはイエス様のことをこう紹介しています。「わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて」と。ヨハネは自分の目で見て、手でさわって確信しました。きっとヨハネの顔も心にある喜びを隠すことができずにいたことでしょう。雷の子と呼ばれたヨハネが、愛の人と呼ばれるようになったのです。私たちもこの喜びを伝える者となりましょう。


by carbondalle1996 | 2018-10-07 22:03 | 日記 | Comments(0)
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